塩沢つむぎ・越後上布

 今から1200年前の奈良時代の天平勝宝年間に建立された正倉院に「越布」が今も保存されている。
 この越後上布じょうふ苧麻ちょま(イラクサ科のからむし)を手績てうみした糸を、居座機いざりばたで平織した麻織物で、雪晒しで漂泊される。
 この越後上布の技術を絹織物に取り入れたものが塩沢紬しおざわつむぎで、250年前の明和年間(1764~1761年)の頃につくられたと伝えられている。

塩沢つむぎ記念館 2024年9月21日訪問伝統的工芸品 十日町紬・小千谷紬・塩沢紬
四大つむぎ 夏塩沢・塩沢織・本塩沢・越後上布亜麻布・黄麻布・大麻布・苧麻ちょま
工芸品展示夏塩沢 むらくも染め
苧引おびき 苧麻(からむし)の靭皮じんぴ 
    を細かく裂く
苧績おうみ さらに手で細かく裂き、
    手に紡いで撚りをかける
越後上布の織機 地機ぢばた居座機いざりばた地機(居座機)
紬の織機 高機高機
機織りの図 越龍山都登糸車
夏塩沢:たて糸、よこ糸ともに玉糸及び生糸を駒撚りと言われる強撚糸を使用、
    透けて涼感ある盛夏の織物
越後上布:苧麻の皮を細かく引き裂いて、爪でさらに細かく裂き糸に紡いで撚りを掛け、
     居座機で織り上げた織物で、雪に晒して漂泊
塩沢紬:たて糸に生糸・玉糸を、よこ糸に真綿手紡糸を使用し、手括り、手摺り込みによる
    絣糸を1本1本合わせて織り上げた極細の十字絣、亀甲絣
本塩沢:生糸を使用し、よこ糸に強い撚りをかけ、織り上げ後に湯もみによって撚りが戻る
    力を利用した「シボ」のある強撚織物
奥の段、左から:地緯糸(横糸)、絣糸、?糸、駒糸、生糸、真綿糸、真綿
前の段、左から:黄金繭、玉繭、白繭、産卵中、羽化中、営巣中
 蚕が5齢になると絹繊維を1500~1800mほど吐糸口から吐いて繭を作る
羽化後の繭(穴あき)、蚕の脱皮殻、蛹・蛾、黄繭、白繭、玉繭、山繭、ウスタビ繭
羽化後の繭から絹綿を作り真綿糸を紡ぐ 白繭は羽化前に乾燥させて死滅させたもので
これから生糸を作る 玉繭は白繭が2頭で一つの繭玉を作ったもので糸を引きがたい
はねだし繭で玉糸になる
雪晒し越後上布の雪晒しの説明
江戸時代の雪晒し 北越雪譜 鈴木牧之著 野島出版複製本から 「雪中晒縮図」
『雪ありて縮みあり、されば越後縮えちごちぢみは雪と人と気力相半ばして名産の名あり。
 魚沼郡の雪は縮の親といふべし。』

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