大河津分水「令和の大改修」

大河津分水路の課題として
1)入口は広いが出口が狭いため、洪水が流れにくく、高い水位が
  継続し、堤防の決壊のリスクが高い
2)河床低下を抑制する要の施設である第二床固とこがためは1931年の完成
  から90年が経過し、老朽化が進行している

 こうした課題の解消のため、2015年(平成27)より大河津分水路改修事業「令和の大改修」に着手した。
 当初2032年完成を予定していたが、2019年台風19号の被害で2022年計画の見直しにより、完成を6年延長し2038年完成、総事業費も565億円追加して1,765億円になった。
             
        にとこみえ~る館 下記内容含む 2022年5月

分水路入口の川幅が720mに対し出口は180mで漏斗状のため、
洪水を処理する能力が不足していた
改修事業は上記の4つに加え、工事の見直しで事業区間より上流部を掘削し、
流量を従来計画の毎秒9800トンから1万1千トンに引き上げる
2017年(平成29)現在の改修工事場所改修場所の完成イメージ
この山地が掘削され消える
2022年5月撮影
にとこみえ~る館の対岸の山地
「令和の大改修」実施中の表示がある
新第二床固の工事 右岸高台から撮影
2022年1月撮影
第二床固の川幅180mを左岸の山を削って
280mに拡幅する
新第二床固工事 にとこみえ~る館から
2022年5月撮影
新床固本体の落差は9mあり、下流側に減勢
工という突起を3列設けることで洪水の
エネルギーを弱める
新第二床固の建設は1つ450トンもある
巨大な鉄の箱・ケーソンを・・・右へ
全部で9つ、川底に沈め床固を作るという
日本でも例を見ない大規模な工事を実施
現在の野積橋 2022年1月撮影新野積橋の橋脚工事 2022年1月撮影
架替後の野積橋は現在の橋より200m下流
に移動、橋長は426m
魚の大きさに応じて形の異なる3種類の
魚道を設置

野積橋を度々通っている内に、周りの工事規模が大きくなって行くのを目にしていたところ、
たまたま地元の方にあの山が全部消えるという話を伺った。
その後「にとこみえ~る館」を知り、「令和の大改修」の全体像を知ることができた。
にとこみえ~る館は工事計画や防災について学べる施設で、新第二床固工事現場の右岸にある。
大河津分水路は2019年の台風洪水をかろうじて凌いでくれたのだが、2038年の完成まであと16年間なんとか耐えてくれることを願うだけだ。

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